ハローハロー
今日も嵐が起こりそうです
彼女と彼と青空と
7*屋上
「え?今日部活休み?」
青い空の下。
ワタクシは今日もMY弁当を食べています。
隣には当たり前のように千代ちゃん。
うん。
華があったらやっぱりご飯はおいしいね!
本当に千代ちゃんは女の子らしいし可愛いし
周りによく気を配れるし・・・。
アタシお嫁さんに欲しいよ!!
なんて・・・そんな考えは表面には出さずに自分の弁当を食べていたら
千代ちゃんに部活が休みだと聞かされた。
「ふーん。そーなんだ。でも何で休み?」
「えっとね、何か先生どっちも都合が悪いからっだって」
「へぇ・・・それって部員には・・・?」
「うん。伝えといたよ」
「千代ちゃんありがとー!!もぉ大好きーv」
ガバッと抱きつくと千代ちゃんが笑ってるのが分かった。
あー・・・癒されるー・・・。
千代ちゃん体からマイナスイオンでてるんじゃないのかな?
って思うぐらい癒される。
そうだよ・・・この癒しがないとアタシは生きていけないんだ!!
千代ちゃんがいなかったら今頃枯れた雑草状態だったと思うよ!!
そうして自分の頭のなかで枯れた雑草状態の自分を想像してみた。
うん・・・。
止めよう・・・・・・。
「あっ!ねぇちゃん」
ナイスタイミングで天使の声!!!!
最高だよ千代ちゃん!!!
「んー?何?」
「せっかくの休みだから二人で帰りにどっか寄らない?」
「うん!!行く!!やったぁぁっ!!デート!?デート!?
千代ちゃんとデートとかマジ嬉し「うるせぇ!!!」
ゴンッ!!!
「いっっったぁぁぁぁっ!!!?
誰だコラァ!!」
振り向くとそこには閻魔みたいな顔をした阿部が・・・。
ってワォ☆
天国から地獄に早や変わりカヨー・・・。
「さっきからうるせぇ!!
篠岡が困ってんだろ!?」
「だからって乙女vの頭にゲンコツするかー!?
はっ!さては千代ちゃんのことが好きだな貴様!!」
「誰が乙女だ・・・誰が・・・。
つかバカか!!お前と一緒にするなよ!」
「バカァ!?アンタのほうがでしょ!?
つかアタシ何もアンタに迷惑かけてないじゃん!!」
「だからうるせぇんだって!!
それに弁当食いながらニヤケるな!!キモイ!!」
「えぇ!?アタシニヤけてた!?
いやんvアタシったら自分に正直なんだからぁv」
「キ・モ・イ!!!」
「あはは!二人とも仲いいよねー」
「「どこが!?」」
「いや、しっかりハモってるってお前ら・・・」
「「花井!」」
いやハモってるんじゃなくて阿部が真似してるだけだからね!?
アタシは悪くない!あぁ!悪くないさ!!
つかいつの間にやら近くに部員大集合だよ!!
うぉっ!?何この威圧感!何でこの人たち背高いのさ!!
「はい。喧嘩ストップ。
もうすぐ掃除だからそろそろ行くぞ」
「チッ・・・分かった」
「んじゃぁ。またなー」
「うん。今度会うまでにそいつのしつけしといてねー」
「テメッ!!!」
「はいはい。行った行ったー」
ぞろぞろと階段を下りていく集団を見送ったあとため息を一つ。
疲れたー。
今ご飯食べてエネルギー補給したばっかなのに
何でこんなに疲れなくちゃいけないのさ!
「本当に仲いいよねー二人とも!」
「千代ちゃん・・・」
天然だなぁ・・・。
アレをどう見たら仲良く見えるんだろう・・・。
むしろ仲悪かったよね?
「アタシらもそろそろ行こっか」
「うん。そーだね」
荷物をまとめて階段に向かう。
何となく振り返ってみると誰もいない屋上。
そして青空の向こうの方に少し黒い雲が見えた。
(雨降るのかな・・・?)
「ちゃん?」
「あっ・・・ゴメン!今行く!」
階段を少し下りていた千代ちゃんに呼ばれて慌ててアタシも降りる。
雲は
やっぱり少し黒かった。
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