何してんだろ・・・・
俺・・・・
彼女と彼と青空と
6*平常
「スゲェな・・・全部するって・・・まぁ頑張れよ」
昨日の部活の休憩中そんなことを普通に言ってグランドに戻って気づいた。
俺キモッ!!
何言ってんだ!?
ありえねぇ!!
嫌味なら分かるけど本当に普通に言うって・・・。
つか何でアイツなんかに・・・?
「阿部ー!!何ぼーっとしてんのー!?」
ゴンッ!!!!
「ってーー!!・・・田島てめぇー!!!!」
「うおっ!?阿部が怒った!何で!?」
今はSHRが終わったところだった。
だから当然俺は自分の席に座ってたし考え事もしてた。
だから後ろからタックルなんかされたら
机に頭打ちつけてもおかしくないだろ・・・・!!
怒っているのが分かるように田島を睨むとなぜ怒られたかわかっていないらしい。
このノーテンキ!!!!
「まぁそぉ怒るなって!!」
「原因はお前だろ!!!つかクラス違うのに何で居るんだよ!」
「あー!それそれ!!英語の教科書貸してくれよ!
今日忘れた!」
今日もだろ!?なんて思いながら机の中から教科書を取り出し渡す。
それを受け取りながら田島の視線は俺の横の席へ。
「サンキュー!あれ?
阿部の隣って誰かいたっけ?」
あぁ・・・・・思い出したくないやつを・・・・。
「だよ。うちのマネージャーの。
田島お前知らなかったっけ?」
そう言いながら水谷がこっちにくる。
後ろには花井も居る。
「あぁ!か!!
何?鞄ないけど今日休み?」
そう言われれば鞄がない。
というより朝から見ていない。
は?転校して2日目で休み??
ありえねーだろ・・・・・。
話しているうちにチャイムが鳴って教科担任が入ってきて授業が始まった。
そうして授業が始まって20分たった時だった。
ガラッ!!ドンッ!!バンッ!!
教室のドアが勢いよく開いたのは・・・。
つか勢いよすぎて開けた戸がはね返ってまた閉まった。
どんだけ勢いつけたんだよ・・・。
それを見たクラスのやつらは爆笑。
そうしてその爆笑がおさまった頃ようやく人が入ってきた。
だ。
(あぁやっぱり・・・)
「遅れて・・・スイマセンデシタ」
「片言って・・・お前謝る気ないだろ?
というか転校2日目から遅刻ってどーいうことだ!!」
「いやっ!!ちょっと待って!!ちゃんとした理由があるんっす!!
こっちの言い分も聞いて!!」
「ほぉ?じゃぁその理由とやらを言ってみろ」
「さっきまで私は上瞼と下瞼がくっついて意識がない状態だったわけですよ!」
「いわゆる寝てたんだな。単位減点・・・」
「あぁぁぁぁっ!!待って!!続きがあります!!」
「・・・・・・・・言え」
「夢の中に阿部が出てきて精神が腐りかけたので必死に治していました!
そうしたら思った以上に時間がかかって遅刻しました!!!」
殺す!!!!
「はぁ!?そこで俺使うなよ!!
つか夢に出すな!!俺が汚れる!!!!」
「むっ!?居たのか貴様!!
帰れ!タレ目星に!!」
「ねぇよそんな星!!」
「単位減点っと・・・・」
「あぁぁぁぁっ!?」
「意味分からん声出すなー。
ほら!授業進まないから早く座れー」
そう言われてしぶしぶ席につくは納得しきれてない様だった。
ぶつぶつと小声で文句を言いながらノートを机の上に出している。
はぁ・・・来たじゃねぇか・・・。
つか昨日のことで悩んでたのって俺だけか?
コイツいつも・・・つか昨日と同じだったし・・・。
何か・・・気にしてた俺が馬鹿みてー。
まぁいいか・・・。
昨日のことはほっとこう。
それが一番だよな・・・?
「先生教科書忘れましたー」
「よーし帰れーーーーー!!!」
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