正直に言う



もっとまともな転校生が来てほしかったです・・・





彼女と彼と青空と
3*衝撃 「初めまして。です  えーっと・・・まだ分からない事だらけなので色々と教えてくれると嬉しいです。  これからよろしくお願いします」 さっきのことなんか無かったみたいに自己紹介をするアイツは って名前らしい。 畜生! よりにもよってアイツが転校生かよ。 あーキブンわりぃ・・・・・。 イライラを紛らわすかのように片手で髪をかきむしると 「質問は休み時間に個人的にしろよー」という担任の声が聞こえた。 それと同時に起こるブーイングは本日2回目だ。 うるせぇなぁなんて思いながら何気なく水谷をみると (うわっ・・・やっぱな・・・) ちゃっかりブーイングをする集団に混ざっていた。 花井はそんな水谷に呆れてため息をついている。 まぁ花井が正しいよな。 俺も水谷見たときおもわずため息でたし・・・。 なんて思ってるといつの間にかブーイングが静まっていた。 よく見ると皆冷や汗をかいているような顔で固まっている。 何が起こったのか分からなくて担任の方を見たらやけに爽やかな笑顔だった。 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ アンタ何したんだよ!? しかし担任はクラスのやつ等の事なんか気にしていない様子で 爽やかに(俺にとっての)死刑宣言をした。 「んじゃぁの席は阿部の隣なー。  席一つだけ空いてるからどこか分かるだろ?」 ってやっぱっすか!? アイツはこっちを見たかと思うといきなり担任に向き直った 「先生私あの席イヤです。変えてください」 「なっ!?俺だって御免だ!!  何でお前なんかと隣にならなくちゃいけねぇんだよ!」 「はぁ!?ふざけないでよね!!  アタシにアンタを否定する権利はあっても  アンタがアタシを否定する権利なんかないっつーの!!」 「意味わかんねぇよ!!どこまで自己中だテメェ!!」 既に火花が散っている二人の間に割り込める人間はいない。 クラスのやつ等は何事かと目を丸くさせたりどうしたらいいかと焦ったりしている。 と・・・ そこに場違いなほどの穏やかな声が響く。 「まぁまぁ・・・とりあえず決まったんだから  と阿部ー座れー」 「「でも先生!!」」 「座れ?な?(ニッコリ」 「「・・・・はい;」」 ヤベェ・・・空気自体が違う・・・。 クラスのやつ等が固まってた理由が分かったような気がする・・・。 しぶしぶこっちに歩いてくるを見ないように視線を窓の外に投げた。 最悪だ。 折角一番後ろの窓側の席になったのにコイツがいるんじゃ嬉しいって気にもならねぇ。 今は一学期。 席替えがあるのは2学期・・・って長い・・・。 クラスのやつ等が興味深そうにこっちをチラチラ見てくるのが分かる。 うぜぇ・・・。 今俺が思うのはこれだけだ。 " 早く2学期になってくれ " back  next