そう、ここから始まったんだ・・・



いい出会いなんかじゃねぇけどな!!!





彼女と彼と青空と
1*嵐 「ちょっ・・・イヤッ!!やめてください!!」 俺はその時野球部のやつ等と待ち合わせている場所に向かっていた。 するとどっからか聞こえる女の声。 声のした方を向くと女が背の高い男数人に囲まれている 。 (ナンパか・・・) どーせ俺が助けなくても他のやつが助けるだろなんて思ってた。 だって実際に助けるやつなんか少ないし・・・。 俺はそこまでお人よしでも・・・・ましてやヒーローでもない・・・一般人だ。 第一俺には待ち合わせがある。 視線を自分の向かう方向に向ける。 そうして俺は待ち合わせ場所に行く。 「本当に止めてください!!・・・・!!太郎君!!」 ハズだった。 何だ知り合い居たじゃねぇか。 まっ、関係ねーけど。 なんて思いながら歩き出そうとしたその時だった。 グイッ! 服を引っ張られたのは・・・。 ・・・・・・・・・はっ? 「太郎君!!良かったぁ!!!お願い助けて!!」 そう言いながら俺の後ろに隠れる女子。 ・・・・・・・・・・・・って!! 待て待て待て待て!! 太郎君って俺か!?つかお前誰だよ!! 明らかな人違いだろ・・・・・おいおい勘弁してくれよ・・・。 軽いため息を吐いている間に近づいてくる男達。 うわっ・・・きやがった・・・・。 「おい!お前!その女こっちによこせよ」 「そーそー。俺等の言う事聞いといたほうがいいんじゃない?痛いめみるよー?」 「つかお前その女の何なわけ?出しゃばんじゃねぇよ!!」 「いや。全くの他人です」 そう言えたらどれだけ良かっただろう・・・。 そうしたら俺は解放されてアイツ等との待ち合わせ場所に行けるんだ。 こんな面倒なことに関わらないで済む。 でも言えなかった。 俺がその女子を哀れんだとか助けねぇとって思った・・・わけじゃない。 ただ・・・・・。 ただ・・・・・・・・・・・・。 ただ後ろの女子の発言の方が早かっただけだ・・・・・。 「クラスメイトよ!!友達!!」 !? 「はぁ!?ちょ・・・お前なに言っ「ドゴッ!!」・・・・ッ!!」 って・・・!! コイツ今背中殴りやがった!!しかも骨の辺り!! コイツが俺の背中に隠れているせいで男達からは。 この女のした事が見えてないみたいだ。 「クラスメイト」という言葉を聞いたとたん 俺を睨みつける目がさらに鋭くなった(様な気がした・・・) 「彼氏じゃねぇんだろ?じゃぁいいじゃん!俺等と行こうぜ」 「そんなやつよりも俺達といた方が楽しいぜ?」 「いや・・・つか俺コイツのことなんか「ドゴッ!!!!」・・・・ッ!!!!?」 ってぇ・・・!!またかよ!!! この女!黙ってたら調子にのりやがって!! ざけんなよっ!!!! 顔だけ後ろに向けて怒りのこもった目で睨みつけてやると ハッとした顔になって少し落ち着きがなくなった。 何だ?悪いとでも思ってんのか? 「えっ!?ココは俺が何とかする!?ありがとう!!  ごめんね!!助かった!じゃぁ後は任せたよ!!」 そう言って物凄いスピードで人ごみにまぎれて逃げていった。 ・・・・・・・・・ あのクソ女!!!!! 目の前の男達が近づいてくる。 「お前のせいであいつ逃げただろ」とか 「へぇお前が相手してくれんだ?いい度胸だな」という目で俺を見る。 いや俺悪くねぇだろ。 どっちかっつーと初対面の俺をおとりにして逃げた女の方が悪くね? さらに男達が近づいてくる。 ・・・・・やっべぇ・・・俺待ち合わせ場所に着けんの?  next