はぁー
私は今日何度目か分からないため息をついた
今の私はすっごくなきそうです
世界は絶望で満ちています
先生、明日が見えません
机に顔をくっつけて教室内を見た
ぼーっと皆が騒ぐ様子を見ている
今は放課後だから
教室の人口はだんだん減ってきている
また一人教室から出て行った
多分あの子は部活だろうな
テニスラケット持ってたもん
と、それと同時に入ってくる二人の男子
その男子はこっち迷うことなくきて
私の様子を伺う
私は元気だよ、って答える変わりに軽く手を上げた
「おーい??どーしたの?
準さんにふられたとかー?」
「おい!利央!!」
「なんだよー、迅!
マジでそんなことあるわけないじゃ・・・」
「うっ・・・うぅ・・・」
「「!?」」
唸るような声を上げると
二人がビックリしたのがわかった
お互いが顔を見合わせて
信じられないような顔をしている
「違いますーまだ告白してないもん・・・
でも準さん好きな人いるんだよ・・・」
「うっそマジで!?俺初耳だよ!?」
「いちいち利央なんかに準さんが恋愛相談なんか
するわけないでしょーバカー!!!」
「落ち着いて、;
何があったか言えるか・・・?」
「・・・あのね・・・・・今日昼休みに
廊下で〜・・・・」
「準さん準さん!!!」
「おぉ、か、どーした?」
「あの・・・・・その・・・・・っ」
「?」
「じゅ、準さんって和さんの事好きですかっ!?」
「和さん・・・?好きだけど?」
(ガーンッ)
「ってワケ〜・・・」
「・・・・・・」
「マジ!?準さん和さんのこと好きだったの!?」
「いや、その好きは違うと思う」
「無理ー!和さん相手に勝てる気がしないよぉ・・・」
「おーい、聞いてるかー?」
「頑張れよ!!俺応援してるから!!
大丈夫だって!!」
「(そりゃ大丈夫だろ)俺しらねー・・・」
利央がキラキラした目で
一生懸命励ましてくれる
そのことが胸にしみて
私は自然と勇気がわいてきた
そうだよね!?大丈夫だよね!?
和さんには悪いけどこの恋私が勝ちます!!!
よーし、そうとなったら
さっそく明日お菓子作って持ってこよう!!
そうして意外性を見せるんだ!!
頑張るぞー!おー!って言いながら
利央と手を繋いで意気込んだ
その横で迅がため息をついたのは
私たちの知らないこと
なんか違うんだな
(お前ら部活遅刻なんていい度胸だなぁ?)(ヒィッ!し、慎吾さん!?)
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